六本木ヒルズのオープンは2003年、森ビルによる再開発でピカピカの街に生まれ変わった六本木6丁目。2000年頃までは、小さな谷に面して、木造家屋が建ち並び、丘の上には、増築によって冷房のダクトが蛇のように這い回り複雑な形をなしたTV朝日の社屋が建っていた。大谷石でできた高い擁壁の下は、立ち退き跡地で、駐車場になっていた。
上の写真は、東京都心部の地形調査などと称して、擁壁の高さを測ったり街並みの写真を撮っていたときのもの。この写真撮影の直後に、菓子折の手提げを持った森ビルの社員に遭遇。「ここがどんな場所だかは御存知ですよね。話がややこしくなりかねないので、行動には注意してください。」と、慇懃かつ高圧的に言われたことがある。
大学の人間を使って、開発予定地の事前調査をやっていると勘違いされるということらしく、有り体に言えば、ここで関係ないやつが調査なんかするな、ということだった。でもこっちは、なくなりそうだから調査してたわけで、そんなこと言われても困るのだ。変な調査をしたので、地元の方にはあらぬ不信感を与えてしまったかもしれぬ。それはすまんことだった。だけどそういう話は、開発をするときの宿命みたいなものだと思う。