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旧東海道を歩く 袋井  20000101
 2000年の元旦は、袋井から磐田へ歩くことになった。

駿河銀行袋井支店(旧袋井運送会社)
建設年 T7(1918)
構造・階数 煉瓦(竹筋)・2F
S26(1951)に駿河銀行の支店となる。S63(1988)頃に解体。
現在の写真の建物は元の場所から少し離れたところに外観復元されたもの。
(2005.11.21修正追記)

 袋井駅前には駿河銀行袋井支店の建物がある。改修保存しながら使い続けられており、きれいな状態で見ることができるのは喜ばしい限り。外壁の煉瓦は東京駅に使った煉瓦の余り材料と伝えられている。
袋井駅前を印象的なものにしている建物である。

 2005.11.21 上記の記事を訂正。
 正面の外観が丁寧に復元されていたため、てっきり改修保存されて使い続けられているのかと思いこんでいたのだが、袋井市在住の方から、移築や改修保存ではなく、外観を似せた全くの新築である旨を指摘したメールを頂戴した。従って、改修保存しながら大切に使われている旨の記述は誤りでした。
 元々の建物は竹筋煉瓦造り2Fの建物だったが、駅前整備の一環で1988年頃に解体されてしまったとのこと。保存運動もあったが、市からの十分な補助が得られず、移築保存もできなかったそうである。そういえば、やけに外観が整然として綺麗だった・・・。
 この情報を下さった方からは、元々の建物と新築のレプリカ建物が一枚に収まっている写真もお送り頂いた。元の建物を解体する前に、別の場所に外観がそっくりなレプリカを造ったらしい。レプリカを造るのに、なぜ元の建物の材料を使わなかったのか不思議。竹筋補強の煉瓦造という構造面と、元の材料を再利用することが却ってコスト増になるということだったのだろうか。
 本物を捨て去って、レプリカで良しとする姿勢はやや安直な気がする。ただ、どうしても元の建物を保存できない場合は、次善の策として、復元での外観の継承も良しとすべきなのかもしれない。記憶のよすがとなる形態自体が完全に失われてしまうよりはまだましであろう。

 ともあれ、袋井駅前の景色の記憶を訪れる人々に印象づけてくれる建物であるには違いない。

 市街を抜けて西へ向かうと、街道は広々とした田圃の中を行く一本道になる。ところどころに松並木が残る。冬の強い北風の影響だろうか、松の幹がみな南側に傾いているのが印象的である。

 袋井と磐田の境には少し丘陵地がある。丘を上って最も高いところに達すると、磐田から天竜川、浜松方面の遠州平野の視界が開ける。その広がりの中に、浜松駅前にそびえ立つアクトタワービルの姿が、ぼんやりと浮かび上がっている。ああ、浜松が近づいてきたなと感じる瞬間である。

07.8.12