[PR]テレビ番組表
今夜の番組チェック

歌舞伎座

所在地:中央区銀座 4-12
建設年:T13(1924)
 戦災で焼失したため改築。1950年改築完成、1951年開場。
構造・階数:RC3
登録有形文化財
2005.4 再開発検討開始を公表。2005.11.16 建て替え決定を発表。
2010年頃を目標に建て替えをする予定。
Photo 1998.5.23

 これはとにかく有名。岡田信一郎の設計によって、関東大震災後に建てられた歌舞伎の殿堂。戦災によって屋根などが焼失したため、上部の屋根の形状や内装を変更して、現在も使われている。再開発が検討され、最近、建て替えの決定が公表された。現在の建物が登録有形文化財になっていることも踏まえて、外観その他の雰囲気を残しながらバリアフリーに対応し、耐震性のある建物に建て替えるのだそうだ。
 しかしやはり、この桃山風などと呼ばれている、豪華絢爛な姿あってこその歌舞伎座である。海外からの訪問者も多い。ジャポニズム色満載だから良いのだ。内部の方も独特である。座席まわりがちょっと狭いような気もするが、巨大ホールではないため、観客と役者がちょうど良い一体感で包み込まれる。
 浜町の明治座、新橋演舞場、東京宝塚劇場など、建て替わった劇場は多いが、単に近代的で使い勝手が良くなったり客席数が多くなっただけのような気もする。観劇空間の雰囲気も含めて劇的に素晴らしくなった例は少ない。現在の歌舞伎座がかなり良い空間なので、これを継承しながら、これを上回る空間を造るのはなかなか大変なことではないだろうか。
 ヨーロッパのオペラ劇場などはそれこそ200年以上前の建物だったりする。しかし、かの国の人々は、取り壊してしまえば、それを上回る空間は二度と創れないことを知っているような気がする。現在の歌舞伎座も80年の年月を経て、そのような歴史を蓄積した建築空間になっているのではなかろうか。
 どのような再開発計画が立案されるのか、期待と不安が入り交じる。要注目である。

07.2.25